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  • タイ特集 鈴商タイランド、倉庫2拠点でニーズ対応
  • 2025年7月28日
    • 藤原伸佳社長
      藤原伸佳社長
     タイに現地法人2社を構える鈴木商館。鈴商タイランド(藤原伸佳社長)は2012年に設立、化学品主体の商社機能を担う。日系の自動車部材メーカーなどを主要顧客にビジネスを展開し、24年度は増収増益を確保した。タイは現在、自動車関連市場の景況感が減速傾向で、同社の化学品販売も影響が出ている。だが自社商材の強みやパートナーシップを生かした舵取りで、引き続き収益基盤を強化していく。

     同社は、化学品で日系メーカーのシリコーンをメイン商材に取り扱うほか、ヘリウムリークディテクターなど産業機材も手掛ける。調温装置の循環液向け不凍液など空調機器関連のビジネスも担い、食品や低温反応が必要な製薬分野向けの需要を取り込んでいる。ガスと化学品を基軸にする本社と同様、周辺分野の知見を生かした顧客密着型の営業体制が強みだ。

     物流面ではバンナトラッドバンプリー工業地区に化学品倉庫を有し、危険物や食品関連原料に対応する保管・在庫機能を活用している。低温(冷蔵)倉庫も有し、加硫防止を要する合成ゴムの練り製品に関する取り扱いも強みだ。とくに低温(冷蔵)倉庫は、16年に化学品倉庫内で確保したのち、24年春に加工メーカー近くのアマタシティ・チョンブリ工業団地へ移転し、物流面で効率化とコスト削減を図った。倉庫拠点2つで顧客ニーズに対応している。

     アユタヤで真空ポンプ事業を手がけるハイテク・バキューム・サービス・タイランド(HTVST)とは、連携・協力を進めている。真空ポンプや製造ラインの機密検査で使用されるヘリウムリークディテクターで、メンテナンス時にHTVSTを紹介し、販売に留まらないサポートで顧客満足度を高めている。

     営業力強化も課題。すでに現地向けウェブサイトを開設し、現地日系企業のローカルスタッフに向けた間口を広げ、自社の強みと提案分野・商材を明確化。引き合いの増加を図っている。供給先も近隣のバンプー工業団地をはじめ各地へと多岐にわたり拡大している。
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