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  • 半導体材料特集 タキロンシーアイ、FM規格テコに販路拡大
  • 2025年8月25日
    • 「FMプレート」を搭載した半導体製造装置
      「FMプレート」を搭載した半導体製造装置
     タキロンシーアイは、FM規格取得の硬質塩化ビニル樹脂プレートとして世界トップシェアを握る「FMプレート」で半導体業界の発展を下支えする。FM規格とは、米国の産業相互保険組織であるFMグローバルが設定する難燃性能基準。そのクリーンルームにおける規格「FM4910」を硬質塩ビプレートとして1999年に取得して以降、主として洗浄工程で使われる製造機械向けに実績を伸ばしてきた。

     顧客がFM規格取得品を求めるのは、製造設備に用いることで火災保険の契約に有利に働くから。いわばトータルコスト面でのメリットから採用されてきた経緯があるが、最近では、違った側面からの注目も高まっている。延焼防止に関わる工場設計の自由度の高さもポイントの1つだが、さらに昨今の相次ぐ工場火災を背景に、実際の火災を懸念して対策を求める声が増えている。工場で火災が起きた際の影響は甚大であり、FMプレートがそのリスクを多少なりとも軽減するメリットが評価されている。

     同社が業界に先行して参入し、長年、高いシェアを維持し続けるうえで、同社の塩ビシートに対する豊富な知見が役立っている。FM規格は難燃の規格だが、同社は配合技術を駆使して耐薬品性や透明性、加工性、強度など必要な物性をクリアしてきた。また長年の知見を元に、顧客への提案・品質改良などを継続している。

     販路の拡大にも取り組んでいる。中国やマレーシアなど海外にも駐在をおいて海外進出する日系をはじめとするさまざまな顧客への対応を強化するとともに、洗浄プロセス以外への訴求も強める。厳格な試験を必要とするFM規格の認知度は高まりつつあり、半導体のあらゆるプロセスに展開できる可能性を視野に営業活動を活発化させている。27年初めの稼働予定で生産能力を年産2000トン拡張予定であり、供給力を高めながら成長市場を一層取り込んでいく。
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