昨秋に発売した超音波流量計「UC―1」。「正解に計る」技術が生きている
流体計測機器メーカーのオーバル。1949年、元日産自動車社長の村上正輔氏が発明したオーバル歯車特許を利用した容積流量計を皮切りに、「正確に計る」技術力はいまも、脈々と受け継がれている。昨年10月に発売した超音波流量計「UC―1」(東京計器との共同開発)は、配管工事不要、配線工事不要、外部電源不要、取り付け工具不要という画期的な製品で、半導体の製造現場でも一役買うと期待されている。
流量計は配管と配管の間に挟み込むように取り付ける「インライン方式」が一般的だが、UC―1は、配管の外側から取り付ける「クランプオン方式」が特徴。取り付けの際はドライバーなどの工具が必要なく、手締め樹脂バンドで容易に取り付けられるため配管工事が不要。また、クランプオン方式の多くの製品は対応配管口径が1機種で1~2口径程度だが、同製品は1機種で口径サイズ25~100Aまでの8口径を計測可能。機種選定で悩むことがない。内蔵電池駆動(電池寿命:約10年)により、外部電源が不要のため、電気工事費を削減できる。
「クランプオン方式」は非接触で流体の流量を計測できることから、流体に影響を与えないため、半導体市場での活用にも適していると考えられる。
セイコーインスツルの無線センサネットワーク「ミスター省エネ」内蔵モデルを使用すれば、計測した流量情報(積算値・瞬時流量値)を無線で送信可能。ケーブル敷設不要で遠隔監視・一元収集可能だ。無線親機には、UC―1と同時発売のパネルマウント形無線積算計「EL9240」を使用すると、PC不要で最大10台の流量計からの流量情報を受信し表示することが可能だ。また、「流量監視パッケージ(USB親機+無償PCアプリ)」を活用することで大掛かりなシステム導入は不要で直ぐに無線監視が可能となる。