7月に開所した米国の総合物流拠点「NRSロジオスアメリカ」
NRSは、「半導体・電池・ガス」分野に関する物流需要を照準にするグループ方針を掲げ、7月頭に米国アリゾナ州で開業した自社の総合物流拠点「NRSロジオスアメリカ」を活用し、日本の半導体材料メーカーから危険物を含む化学品輸送の受注を計画する。
これまでNRSは、ISOタンクコンテナやドライコンテナ、航空便を活用し危険物が含まれる化学品を世界に輸送してきた。2025年2月、横浜物流センター(横浜市鶴見区)をコンテナフレートステーション(CFS)に活用した北米向け高圧ガスを含む危険物の海上混載輸送サービスを開始。海上混載輸送には、積地国と揚地国の双方でライセンスが必要で、同社は国内に高圧ガス倉庫や温度管理ができる危険物倉庫を有しており、他社が手がけていない高圧ガスと温度管理が必要な危険物の一括輸送が可能となる。
また、海外現地法人には各国で異なる危険物規制を熟知する日本人スタッフがいるため、船舶から陸揚げされた危険物のドア・ツー・ドア輸送ができる体制がある。これまで半導体業界では、海上コンテナ1本に対し、1本少量のガスボンベを入れるFCL(大口貨物)輸送手段を採用しているため、輸送コストが高くなる課題があった。こうした課題に対し、NRSは顧客の輸送オーダーの中でFCLとLCL(小口混載貨物)のトータルコーディネートを提供する。
港湾からアリゾナ州までは鉄道やトラックで輸送する。米国法人NRSロジスティクスアメリカを通じ、現地の運送会社と連携体制を構築し、港で荷揚げされた製品を直接CFS経由で顧客の最終納品先まで配送できるほか、NRSロジオスアメリカで保管することも可能。「危険物の混載輸送を提供する物流会社は限られる」(同社)として、温度管理が必要な半導体材料やガスの混載輸送サービスを強化していく。