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  • シンガポール特集 アジア・大洋州三井物産、QOL向上関連事業を強化
  • 2025年11月17日
    • 榎本至洋 アジア・大洋州本部化学品本部長
      榎本至洋 アジア・大洋州本部化学品本部長
     アジア・大洋州三井物産は、トレーディングとQOL(生活の質)向上関連事業の強化を戦略としている。

     トレーディングにおいては、ベーシックケミカルとその誘導品、肥料原料、半導体材料等で高いプレゼンスを有しているのが強みだ。また、中国の内製化の進展により市場が中国からアジア・太洋州(AP)地域にシフトしており、APはチャイナ・プラス・ワンの受け皿として新たな製造・輸出拠点にもなっている。APに有力なパートナーが存在する場合には、従来三井物産本店が担っていたグローバル司令塔の役割を、AP本部が担うことが期待されており、あわせてローカルタレントの育成にも注力している。

     また、中間層の拡大を追い風に、新たなビジネス機会を確実に取り込む。2024年4月にはシンガポールの漢方薬製造販売会社「Eu Yan Sang」をロート製薬とともに買収。未病対策領域の事業アセットを強化した。保有するアジア最大級の民間病院グループ「IHHヘルスケア」とのシナジー発揮も想定している。

     パッケージングでもQOLニーズに応える。エフピコとともに買収したマレーシアの機能性食品容器製造会社「Lee Soon Seng Plastic Industries」、ZACROSとのインドネシアでの合弁事業の医療包材トップメーカー「PT Champion Pacific Indonesia」などを生かしていく。

     三井物産では、APおよび米州に置く地域本部長が本店のビジネスユニット(BU)と連携して地域戦略を実行、責任を担うマトリクス経営体制を敷く。また、AP本部長を中心とした地域戦略の実現をBU間連携を通じて目指している。Eu Yan Sangを担う化学品、IHHを担当するウェルネス事業本部による連携のほか、メタノールやアンモニア、SAF(持続可能な航空燃料)の分野では化学品とエネルギー、モビリティBUが協業を推進している。
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