• 大型特集
  • 化学品商社特集 ヤマキ商事、環境配慮の通缶方式強みに
  • 2025年11月25日
  •  ヤマキ商事(京都府長岡京市、梶山太輔社長)は有機溶剤の小分け販売を行うサプライヤーである。大手化学メーカーから有機溶剤を直接仕入れる1次店として、原料不足が懸念される市況でも安定供給を継続してきた。入荷した有機溶剤の貯蔵・充填から配送・納品・使用ずみ容器の回収まで自社一貫体制を構築しており、品質管理や納期管理などへの細かいニーズにも柔軟に対応している。そのため顧客満足度も高く、長年にわたって取引を続けている企業が多い。顧客は医療や電材など品質を重視する分野が中心で、近年は市場ニーズの高まりとともに業績を伸ばしている。

     同社が高品質の有機溶剤を提供できる背景には、ステンレス容器を繰り返し利用する通缶方式がある。ステンレス容器は耐食性に優れており、鉄容器に比べて有機溶剤の品質を損なわないメリットがある。また、鉄容器を使い捨てるのではなく油種ごとに繰り返し利用する通缶方式も特徴だ。洗浄や廃棄による環境負荷を軽減できるとともに、鋼材高騰に影響されにくくコストパフォーマンスも高い。同社では200リットルのステンレスドラム缶6500本、1000リットルのステンレスコンテナ280基を保有するとともに、熟練社員による厳しい検査・管理体制で高品質を守っている。

     自社配送を行っているのも同社の強みだ。ドライバー全員が社員であり、納期厳守はもちろん品質管理を意識した配送・納品を徹底している。2022年度より継続実施中のエコドライブの取り組みを推進しており、省エネ・CO2(二酸化炭素)排出量削減をはじめ安全運転や業務効率化への意識が全社的に向上。配送品質も向上し、顧客関係性強化につながっている。

     今年50周年を迎えた同社だが、「50年は一里塚。さらなる成長を目指す」(梶山社長)とし、新たなステージに向けた準備も進展中だ。
いいね
電子版無料トライアル

  • ランキング(特集)