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  • 化学品商社特集 三光、製販連携で相乗効果高める
  • 2025年11月25日
  •  三光は、メーカーと商社の機能が連携し、相乗効果を高める経営体制を推進する。2025年度は前年比並みの業績で推移。商社部門は堅調を維持する一方、メーカー部門では中国・韓国市場向け樹脂難燃剤の輸出で価格競争が激化しており、利益確保が難しい状況にある。ただし、高収益が見込める欧米企業との新規協業案件の立ち上げが進んでおり、今後の収益源として期待する。

     メーカー部門では、主力の製紙用薬剤で環境対応型製品が本格始動した。熊本県荒尾工場に新設したパイロットプラントでビスフェノールフリーの顕色剤を生産し、欧米市場への輸出が好調に推移。REACH、TSCA登録を済ませ、医療・食品ラベル用途で採用が拡大している。今後は増産体制の検討を進め、需要増に対応していく。大学との産学連携による共同研究も進行中で、成果を自社ブランド製品として上市する予定だ。

     商社部門は、モノマーからポリマーまで幅広い商材を扱い、輸出入の好調を維持。国内メーカーの生産撤退が進むなか、中国、台湾、韓国企業などの化学品の輸入体制を整備した。三池港に保有する自社タンク2基を活用し、販売量を拡大。取引先の安定調達を支える。また、樹脂添加剤分野では台湾メーカー製C9樹脂の総代理店として供給を拡大。国内石油樹脂メーカーの撤退・縮小にともなう需要確保に成功し、トラフィックペイント向けを中心に販路を広げる。

     設備投資面では、荒尾工場(熊本県荒尾市)に隣接する約2万坪の土地を取得。新たな研究開発拠点およびマルチプラントや危険物倉庫の建設を計画中だ。大阪研究所の移転も視野に、製造・物流・研究を一体化した体制構築を目指す。

     人材面では、中途採用を中心に多様な人材が活躍。台湾、中国、韓国、インドネシアなど多国籍スタッフが在籍し、女性社員比率も上昇している。情報システム部を拡充し、今後の人手不足解消や生産性向上を図るため製造現場へのIT導入やセキュリティ対策などDXを推進したい考えだ。
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