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  • 化学品商社特集 丸善油化商事、商流・物流の見直しに着手
  • 2025年11月25日
  •  丸善油化商事は、親会社である丸善石油化学およびグループ化学品商材の国内外への販売を軸とする。グループ以外の商材である海外輸入品や国内他社品を取り扱う商社機能と、自社製品を委託生産するメーカー機能を併せ持つ幅広いビジネスを展開。石化再編を巡る影響などもあり厳しい状況が続くが、潜在ニーズを汲み取りさらなる利益創出を図る。

     今上期(4~9月)は丸善石化品と比較して、主に輸入品の他社製品が堅調に推移し全体では前年同期比微増となった。下期は丸善石化品の溶剤値上げ交渉に重点を置き収益改善を急ぐが輸入品は顧客のリクエスト次第であり、通期では厳しい状況が見込まれる。

     丸善石化品では、溶剤は内需が次第に縮小しており内外格差が大きい。海外市場の下落から輸出で在庫のバランスを取ることが難しく、国内での競争が激化している。一方、輸入品はBCP(事業継続計画)観点や、石化再編により一部の化学品で供給不安定になるケースを想定し、問い合わせが続くとみる。丸善油化商事では石化品の顧客周辺でリクエストを聞き、ニーズ次第で小規模な商品にも対応して石化品の販売促進につなげることがテーマになっている。

     今期から商流および物流の見直しに着手した。「大きな進展はないが、石化再編や輸入品が増加する可能性が高まるなかで整備を進める必要があり、検討を重ねている」(岩崎嘉朗社長)。物流では受発注業務の円滑化に向けた整備を行う。パートナーの倉庫会社や運送会社に優先順位を上げてもらい、注文に素早く対応できる体制を整える。丸善石化品やグループ企業の製品を引き取り川下にも展開できる仕組みも探る。顧客に対して、丸善油化商事から購入すれば丸善石化品や輸入品が安定的に供給されるトータルパッケージを目指す。

     今後はデジタルトランスフォーメーション(DX)推進も視野に入れて、営業支援や社内会議の時間短縮につながるツールの導入を検討する。
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