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  • 化学品商社特集 山田化成、環境材拡充し需要を開拓
  • 2025年11月25日
  •  山田化成は高付加価値品の拡充を進める。2026年3月期の上期は横ばいで推移している。新規商材の立ち上がりの不調、工場稼働減による既存商売の低調などが響いているという。下期は、環境対応型の品揃えを拡充するとともに、インドを軸に海外調達を強化し、挽回を目指していく。

     同社はメーカーの「一次商社」として川下に強固な販売網を持ち、工業薬品、精密化学品、合成樹脂を三本柱に据える。需要が伸びる医療機器向け樹脂や、留置針などに使用される汎用エンジニアリングプラスチック(エンプラ)、医薬向け脱酸素剤の提案を強化。さらに半導体向けELグレード薬剤や光学製品用の原材料・特殊薬剤も手掛けており、半導体市場の回復に期待する。国内では得意とする受託合成を拡充し、協力工場との連携で調達から納入まで幅広いニーズに応える。

     環境商材では、合成樹脂部門がポストコンシューマーリサイクル(PCR)材やポストインダストリアルリサイクル(PIR)材の販売を強化。複数の顧客にサンプルワークを提供するなど、将来の事業拡大に向けて種まきを進めている。高機能包装資材や外装材にも注力し、将来的には売上構成比10%を目指す。バイオマス素材の採用を進め、ワンストップ提案体制を整備。大手コンバーターと連携し、食品・日用品関連企業への提案を強めている。関東や東北を中心に引き合いが増えており、菓子小売業やペット、ベビー用品向けでも採用が進行中だ。

     海外展開にも力を入れる。インドからの工業薬品輸入を増やす方針で、現地パートナー企業との協業やインドメーカーへの直接アプローチを推進。中国依存からの原料シフト需要の取り込みを狙う。既に進出ずみの東南アジア、韓国、台湾とあわせ、グローバル調達の強化に取り組んでいく。
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