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  • 化学品商社特集 東振化学、ニーズ先取りの提案強化
  • 2025年11月25日
  •  東振化学は、化学品原料の開発・販売を手掛けるコーディネート&ネットワーク商社。創業は1948年で、長年にわたり多くの顧客と良好なパートナーシップを構築。数多くの原料を取り扱う商社として豊富な知識をもつことで顧客からは「困ったときの東振化学」と言われるほど、業界で高い信頼を獲得している。

     同社では現在、化粧品や医薬・食品など人にかかわる原料全般を取り扱う「パーソナルケア」、塗料やインキ原料を中心とした「スペシャリティケミカル」、農薬・動物薬原料の「アグロケミカル」、「フィルム」の4グループで事業を展開している。2025年度上半期(5~10月)は、4事業ともに好調に推移。アグロケミカルでは海外新規商材の獲得及び拡販に寄与、パーソナルケアでは既存原料の新規採用、スペシャリティケミカルでは電材関連への原料拡販など、各グループともに成長のけん引役となった。通期でも増収増益の見通しで、今期目標の売上高150億円の達成を視野に入れる。

     今後も引き続き、顧客の潜在需要を見越した商材提案で、顧客の困りごとに徹底的に対応する考えを示す。

     例えば、環境意識の高まりなどに対応するため、スペシャリティケミカルでは木材由来のCNF(セルロースナノファイバー)の提案を強化する方針。顧客製品の設計をサポートする。また、フィルムでは台湾でのビジネスに拍車をかける方針で、新規顧客の獲得や販路の拡充などを見据える。

     さらに、新規事業にも積極的に打って出る。1月にはiPS細胞の製造などを手掛ける企業への出資を実施した。今後、化粧品原料向けなど新ビジネスの本格展開を狙う。

     平野淳社長は「年3~5%の伸びを持続するような、堅実な成長を実現していきたい」と語る。人員の増強・育成を図りながら、顧客への対応力を強化することで、業界でも一層の存在感を放つ考えを示した。
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