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  • 化学品商社特集 加藤産商、海外展開の強化で成長へ
  • 2025年11月25日
  •  加藤産商の2025年9月期は増収増益だった。売上高で前年同期比5~6%増、利益も確保した。「6月までは好調だったが、7~9月は停滞感が出てきた。トランプ関税や石油化学製品の値下げの影響もある」と加藤進一社長は語る。中期経営計画3カ年の初年度を終え、業績はおおむね想定通り。今期は5~8%の成長を見込む。

     ゴム分野にとどまらず、添加剤など機能性化学品の拡販を進める。「ゴム薬品の外側で面白いものを見つけたい」と次の柱づくりに意欲を示す。新商材探索を進める営業企画チームやタイヤ材料でも日本未普及の新素材を提案する専門チームを立ち上げ開拓を進める。子会社SKテクノが展開するアルカリイオン水「SKウォーター」をゴム金型洗浄から金属加工、歯科、獣医領域へと拡大を目指す。海外拠点でも営業を強化し、マレーシアでの成約もあった。

     海外展開も広がる。インド法人「加藤産商インディア」が11月にアーメダバードで営業開始。日系自動車工場が立地する同地で、日系企業向けの化学品販売と現地材料の発掘を狙う。2人目の駐在員配置も視野に入れる。

     さらにグループのSKリアルエステートがドバイに事務所を設立。中近東・東アフリカ市場の調査を進め、不動産投資を通じた情報収集を行う。「将来的にはサウジや東アフリカにも進出したい」と加藤社長は語る。

     生産面では、マレーシア子会社の埼光ゴムがフッ素ゴム専用ラインを稼働。月10トン体制でインドネシア、ベトナム、オーストラリア、ニュージーランドにも販路を拡大する。アジアでのM&A(合併・買収)も進み、化学商社の買収を完了。現地役員の入れ替えを経て、成長著しいアジア市場での体制を整える。

     組織・環境面でも刷新を図った。このほど本社を東京駅近くの新築ビル(中央区日本橋)に移転し、分散していた営業・経理部門を集約。ウェブ会議などの最新システムを導入し、社員の利便性と士気を高めた。
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