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  • 化学品商社特集 稲畑産業、1兆円企業へ歩み着実
  • 2025年11月25日
  •  稲畑産業は現在、2026年度までの3カ年中期経営計画「New Challenge 2026」を推進中だ。長期ビジョン「IK Vision 2030」に沿って展開する全社成長戦略と、財務やサステナビリティ、デジタルの各戦略からなる経営基盤戦略に分けて実行する取り組みで、最終年度の26年度には売上高9500億円の達成を計画する。

     25年度の上半期は、営業利益・経常利益ともに過去最高を更新した。売上総利益率の向上などにより、純利益を含め増益を達成。合成樹脂事業では汎用樹脂や高機能樹脂のうち自動車関連など、各分野向けで順調な拡大を遂げたほか、化学品事業では塗料・インキ・接着剤などのビジネスが堅調に推移した。

     今後も引き続き、環境・エネルギー分野や自動車向け樹脂、半導体・電子部品など、世の中のニーズに対応した事業に力を注いでいく。

     なかでも、樹脂のリサイクルではマテリアルリサイクルの取り組みを強化する考え。環境関連事業のさらなる成長を見据える。

     また、半導体市場の成長を見込んで、取り扱い商材の拡大に積極的に取り組んでいく。

     さらに、医薬関連にもビジネスチャンスを見いだすなど、稲畑産業ならではの強みを発揮できる領域で一層の存在感を発揮していく。

     長期ビジョンで掲げる1兆円の売上高達成については、次期中計期間内で目標達成年度を明示する方針。「一歩ずつ着実に近づいている」(稲畑勝太郎社長)というこの大台の達成に向け、M&Aなどによる事業領域の拡大を図る考えで、ダイセルと合弁会社を設立したような大型案件についても積極的に検討していく。このほか、1兆円の達成には海外比率70%の実現が必要になるとみて、アジアを中心としつつ、インドやメキシコでのビジネス拡大を進める。
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