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  • 化学品商社特集 住商ファーマインターナショナル、新規モダリティに積極参入
  • 2025年11月25日
  •  医薬品の研究開発支援から原料供給、製薬事業まで、幅広く医薬ビジネスを展開する住商ファーマインターナショナル(SPI)。原薬・中間体の供給を担う主力の「医薬事業」は営業人員及び品質保証体制の拡充などで事業基盤を一層強固にしている。「創薬事業」では新規モダリティへの間口を広げ、市場トレンドを積極的に取り込む。

     医薬事業では、中国と欧州に構える100%子会社や住友商事グループのインド拠点を軸に、各地域から最適サプライヤーを選んで新薬・ジェネリック製薬企業に製品を供給している。自社内に信頼性保証部を備えているのも特徴で、傘下の原薬分析センターでラボを保有する。薬事チームも組織を整備し、海外メーカーの日本における製造業者認定や原 料登録の申請などで手厚いサポート体制を敷く。

     創薬事業では、引き続きエクソソーム(EV)や核酸領域に注力する一方、今年5月にはサイト-ファクト社と代理店契約を締結し遺伝子・細胞治療分野での製造受託を開始。ドイツのレンチェラー社と連携した抗体製造も含め、多様なモダリティの製造を支援する体制を構築した。動物実験を代替し、臨床試験で課題となる動物とヒトの種差の問題をクリアできるとして注目される生体模倣システム(MPS)についても、SPIならではのビジネススキームを構築したい考えだ。

     研究機器領域でも存在感を高めている。同社が扱うIVISイメージングシステムは市場でデファクトスタンダードの地位を築いている。また、ゲノム分析では次世代シーケンサーに加え、全ゲノムシーケンス(WGS)による受託解析サービスも立ち上げ、個別化 医療にも対応していく。昨秋国内販売を開始したマウス尾静脈自動注射システム「AUT iv(オーティヴ)」は機能面に加え実験動物愛護の観点からも顧客の関心が高く、今後は欧米展開も視野に入る。
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