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  • 化学品商社特集 日曹商事、社会インフラ事業を本格化
  • 2025年11月25日
  •  日曹商事は現在、中期経営計画「Pride&Respect2・0」を推進中だ。2029年度までの7カ年計画で、フェイズ1(23~25年度)では戦略展開の基盤を整備、来期からのフェイズ2(26~29年度)では戦略商材と戦略エリアの拡大を狙う。売上高では500億円の達成をにらみながら、筋肉質な経営体制の強化で、営業利益15億円以上、純利益で10億円以上の安定的収益向上を目指す。

     同社の25年度上半期実績は、過去最高益を実現した24年度並みに推移した。医薬品や電子材料などが牽引し、通期でも増益の達成を視野に入れる。

     今年度で終了するフェイズ1の成果について町井清貴社長は「諸施策はおおむね計画通り実行できた」と語る。ビジネスポートフォリオが変化するなか、同中計では「アグリカルチャー」や「ヘルスケア」「環境」「ICT(情報通信技術)」の4つの戦略分野を中心に事業が拡大。また、インドのムンバイに現地法人を新設し運営を開始するなど、海外事業のさらなる伸長へ足がかりを築いた。さらに、社内体制では5月に本社の移転を果たしたほか、業績連動賞与の評価基準の変更や転勤にかかわる制度改定などを断行し、社内エンゲージメントの向上を実現した。

     26年度から始まるフェイズ2では、前フェイズでの基盤整備を元に、各事業・商材のさらなる拡大へとつなげていく。

     例えば、環境配慮型商材の打ち出しを強める方針。また、インドの現地法人ではソーシングの複線化に対応するほか、インド内需のビジネス拡大を目指した取り組みにも注力する。まずはファインケミカル関連材料を中心に取り扱いを強化する考えだ。

     さらに、新規ビジネスとして社会ニーズに貢献する事業を本格化する。老朽化したインフラ設備向けの取り組みで、商社ならではのネットワークを活用し、社会の要請に対応していく。
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