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  • 化学品商社特集 森下産業、中計順調 利益目標を達成
  • 2025年11月25日
  •  森下産業の2025年9月期は、中期経営計画の3年目を迎え、売上高は前年比101%と堅調に推移。中期目標として掲げた利益水準を達成し、堅調な需要と新規取引の拡大が寄与した。26年度は供給難や原料高、国際情勢を注視しながら、新規需要の開拓と開発強化に努める。「業界では塗料、電子部品・記録材料、食品が順調だった。印刷インキや合成樹脂の一部に不調があったが、全体への影響は軽微だ」と森下陽一郎社長は語る。

     コーティング分野では、塗料・印刷インキ向け顔料・樹脂・添加剤を展開。自動車関係では内外装塗料用の高意匠性顔料の今後伸びを期待する。船底塗料用顔料は前年に続き好調を維持。環境対応では、印刷インキや建築塗料向けに、水系・UV・低温硬化型原料の提案を進めている。

     合成樹脂分野では、子会社ECCA(越谷化成工業)がカーボンブラックMBや導電性コンパウンドを展開。PC・OA機器向け用途は回復基調にあり、モビリティ関係で開発を進展させている。エンプラ樹脂の放熱・耐熱性能を高める協業試作品が新規採用され、また炭素繊維加工が増加した。半導体部品用途も下期にかけ順調に回復している。

     電子部品分野では、二輪用電装部品の絶縁封止用樹脂がインドと東南アジアで好調が継続。パワーモジュール材料は国内と台湾で開発を進める。タチバナ化成の半導体製造用高純度薬液も、デジタル需要拡大と微細化の流れを受け成長している。

     海外事業では、中国の上海法人を起点に、ECCA製品を家電・OA機器向け樹脂顧客へ拡販。中国産食品添加物の輸入事業も軌道に乗ってきた。ASEANではタイ法人よりベトナムのプリンター、タイのOA用途へ販売が安定。引き続き次の柱を模索していく。
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