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  • 化学品商社特集 松林工業薬品、物流設備に投資し安定供給
  • 2025年11月25日
  •  松林工業薬品は、化成品と建材の両輪で事業拡大を図っている。化成品部門の2025年8月期は増収増益を達成し、微増ながら過去最高益を更新した。「厳しいなかでも良い期になった。値上げラッシュは一段落した印象だ」(同社)と総括する。今期については「踊り場に入った。国際情勢など外的要因も考えると前期並みであれば御の字」と慎重な見通しを示す。物流網の強化や基地への設備投資を進め、新規需要の獲得を狙う。

     売り上げの約7割を占める化成品事業では、主力のクロル・アルカリを中心に、溶剤、食品添加物、局方品、各種工場副資材など幅広い商材を静岡県を中心に供給する。「東西に広い静岡県内には深耕の余地がまだまだ多くある」(同社)として、同エリアでのシェア拡大を加速させる一方で、化学業界の再編による安定供給への不安に応えるかたちで、貯蔵・小分け・配送体制を強化している。

     大井川港配送センター(静岡県焼津市)には無機化学品の貯蔵・小分け設備を備え、大型タンクでは塩酸とカ性ソーダを、中小タンクでは硫酸、硝酸、次亜塩素酸ソーダなど多様な製品を扱う。小口配送もトラック増車とドライバー増員で強化しており、「小分け・小口配送はコストと手間がかかるが、撤退・縮小する業者が増えるなか、困っている顧客を取り込む」(同社)という。グループ会社のやよい産業と連携し、大井川物流センターと港配送センターの付加価値を高め、安定供給体制を一層拡充する。

     また、センターにはローリー配送に対応した希硫酸専用タンク2基(60立方メートル)を新設し、従来の小分けに加え10月からローリー出荷を開始した。供給量拡大と納期短縮を図る。

     グループ会社の小田原化成では主力の飼肥料原料が堅調に推移。販売ネットワークと商品ラインアップの拡充を進めている。

     建材分野では生コンクリートやセメントなど基礎材料の提供に加え、地質調査・地盤診断、基礎補強工事までワンストップで対応する。
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