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  • 化学品商社特集 池田物産、化粧品原料が国内外で好調
  • 2025年11月25日
  •  池田物産の化粧品原料ビジネスは、国内と海外の双方で好調に推移している。国内では新しい原料の紹介に注力しており、天然・植物由来の乳化剤やワセリン代替となる保湿剤などの引き合いが強い。海外では現地法人を置く米国に加え、東南アジアやオーストラリア、中南米、欧州などで市場開拓が進む。上期は売上高・利益ともに前年を上回っており、通期もこのペースを維持する方針。

     同社は最新の化粧品トレンドをつかむとともに「アップサイクル(高付加価値品への再生)、グリーン、植物性、ナチュラルをキーワードとする商材の拡充に継続して取り組んでいる」(池田憲彦取締役経営企画室長)。同社と取引のある海外の化粧品原料メーカーは、天然由来品の拡充に注力しており、日本の化粧品メーカーに順次、紹介していく。アップサイクルではピンクベリー残渣物由来の「ワスターピンクベリー」が好調。頭皮のかゆみ改善・鎮静に有用だ。

     輸出では米国の規模が大きい。幅広いテクスチャーを実現するエステルや感触改良剤の販売が伸びている。ビーガンやマイクロバイオームなどトレンドを捉えた原料の探索・拡充も推進する。また、日本での適用例などを紹介するきめ細かな提案が奏功し、オーストラリアやタイでの拡販につながっている。タイではヘアケア向けのシルクプロテインが伸びており、オーストラリアではつばき油など日本をイメージしやすい原料のニーズが高い。

     米国拠点は北米だけでなく、中南米市場の開拓も担う。「日本の原料の品質および安全性の高さが評価されている」という。ヘアケア、スキンケア、メーキャップなど幅広く訴求していく。欧州はフランスのほか、 ポーランドなど東欧市場の開拓を推進している。天然・植物由来原料の需要が高く、とくにスキンケアやメーキャップに使われる粉体原料の販売が好調だ。
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