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  • 北米特集 減税法案「OBBBA」成立 脱炭素支援策を大幅見直し
  • 2025年12月22日
  •  化石燃料の増産を掲げているトランプ大統領が2025年7月4日に署名・成立させた「One Big Beautiful Bill Act(OBBBA)」は、環境・脱炭素関連の支援策に対する大幅な見直しを含む内容となった。

     自動車分野では、電池式電気自動車(BEV)、プラグインハイブリッド(PHEV)、燃料電池車(FCV)などいわゆる「クリーンビークル(CV)」を対象にした税額控除について、これまで2020年代末まで認められていたものがOBBBAにより2025年9月末までの取得分に限定される。

     電力・再生可能エネルギー分野では、風力・太陽光発電に対する税額控除が大きく制限される。新規施設は「建設開始から1年以内」で、かつ「27年末までに使用開始」が条件となり、従来の32年までという優遇期間が大幅に短縮される。

     水素・燃料分野では明暗が分かれる。クリーン水素(グリーン水素、ブルー水素を含む)に対する税額控除は、これも対象となる設備の建設開始期限が27年末までに前倒しとなったが、バイオ燃料や再生可能ディーゼルなどを含む「クリーン燃料」については、逆に税額控除の適用期限が延長され、29年末までとなった。

     二酸化炭素回収・貯留(CCS)について、以前は地中貯留の場合だけ高い控除率が設定されていたが、石油増進回収(EOR)などの商用利用でも同じ額の控除を受けられるようになった。
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