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  • 北米特集 旭化成、グローバル管理体制を確立
  • 2025年12月22日
    • リチャード・パッカー 副社長/社長特命担当
      リチャード・パッカー 副社長/社長特命担当
     旭化成が2012年に買収したゾールメディカルで最高経営責任者(CEO)を務め、16年より旭化成グループのヘルスケア領域長として、医薬・医療機器・ライフサイエンスなどの事業成長を牽引してきたリチャード・パッカー副社長。今年度からその立場を社長特命担当に移し、グループ全体のグローバル化推進を担う。経営会議などでもグローバルの視点で積極的に提言をするなど、強固なグローバルマネジメント体制の確立に貢献している。

     12年に旭化成がゾールを買収した際、パッカー氏が当時の藤原健嗣社長に期待されたことが、「ヘルスケアを第3の柱に育てること」と「旭化成をグローバル化してほしい」というものだ。パッカー氏は「以来14年間、グローバル化に努めてきたが、今期からは副社長に専念することで、その取り組みを加速化させたい」考えだ。

     パッカー氏が目指すグローバル化の定義は大きく4点。1つ目は「日本の固定観念を捨て、異なる文化や事業をきちんと理解すること」。2つ目は「顧客が存在し、且つ、イノベーションが起きている地域で事業を成長させること」。さらには、米国なら米国人といった具合に「各地域の事業オペレーションは現地の人間が担い、それを信頼すること」。最後は「グローバル事業を簡潔なプロセスで効率的に行うガバナンスシステムを築くこと」だ。

     パッカー氏が米国ボストンに拠点を構えるのは、米国がヘルスケアをはじめ、多くの産業の中心地であり、イノベーションの先進地であることがその理由だ。「グローバル経済で存在感を発揮するには米国で存在感を発揮する必要がある」と語る。

     同地を起点にプロジェクトベースで様々なワークを仕掛け、目下は、米国内でのコーチングやメタリングを通じた経営幹部の育成、報酬制度改革、地域統括会社のミッションの明確化などに取り組んでいる。ゾールのCEO時代の知見を生かし、欧米の投資家を惹きつけるためのIR(投資家向け広報)の取り組みでも一役買っている。
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