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  • 北米特集 Tokai Carbon GS、事業効率化へ現地3社統合
  • 2025年12月22日
    • 三好秀治 社長
      三好秀治 社長
     東海カーボンは2026年1月に、米国で展開するファインカーボン事業に関連する現地グループ会社のKBR(カリフォルニア州ロングビーチ)とMWI(ニューヨーク州ロチェスター)をTokai Carbon U.S.A.(TCU)(オレゴン州ヒルズボロ)に統合し、「Tokai Carbon GS」とする。東海カーボンでは、ファインカーボンの米国事業拡大を目指し、昨年12月にTCUがKBRとMWIの2社を買収した。今回の統合は、3社間の連携をより深め、事業の効率化と競争力の強化を図ることが狙いだ。

     KBRとMWIは黒鉛加工製品の生産・販売を手がける。両社ともに、多様な顧客基盤と顧客要求に対する加工技術を強みに、SiC(炭化ケイ素)パワー半導体などの半導体関連や航空宇宙などの先進分野、さらにはクリーンエネルギー、一般産業分野や医療機器分野などに事業を展開している。MWIは、ニューヨーク州の本社工場のほか、マサチューセッツ州とインディアナ州に生産拠点を構える。東海カーボンで製造した人造黒鉛などを輸入し、これらグループ会社で加工を行い、顧客の要望に応じて純化やコーティングまでを施す。グループとして、原料調達から加工、カスタマイズまでの一貫体制を強みに顧客開拓を進めていく。

     足元ではパワー半導体市場が電気自動車(EV)市場の影響もあり軟調だが、今後の市場動向を注視しながら、近年製造工場が増えている太陽光発電といったエネルギー分野や航空宇宙分野へのアプローチを強化しているほか、米政府関連の需要も取り込みを狙う。

     黒鉛製品市場ではこれまで、中国製の輸入品が広がってきていた。トランプ政権となり関税政策などが打ち出されたことから、「国内回帰の潮流も鑑み、事業機会として確実に捉えたい」(グループ3社の社長を務める三好秀治氏)考えだ。
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