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  • 北米特集 NOFアメリカ、事業拡大へ多彩な可能性 
  • 2025年12月22日
    • 橋本久仁夫 社長CEO
      橋本久仁夫 社長CEO
     日油の北米現地法人NOFアメリカ(ニューヨーク州)は、将来の成長に向けて戦略製品を拡販する。米国での重点事業分野はバイオ医薬からメディカル、自動車部品、電材、化粧品まで幅広い。NOFアメリカの橋本久仁夫社長最高経営責任者(CEO)は「関税の影響を一部で受けた製品もあるが、米国市場はトップ企業が多く、イノベーションの中心。事業拡大の可能性は十分にある」と力を込める。

     主力は高品質なGMP製品として供給しているDDS原料。世界トップシェアの活性化ポリエチレングリコール(PEG)をたんぱく医薬、ペプチド医薬向けに上市薬だけでなく初期開発含む前臨床から臨床試験のフェーズまで提供。足元では顧客の在庫調整などで需要は停滞中だが、橋本社長CEOは「新規顧客を開拓中で、既存顧客でも他の疾病への採用検討が進んでおり、2030年に向けて高い成長を実現していける」と話す。

     核酸医薬向けで開発ニーズが高まっているのは脂質ナノ粒子(LNP)だ。24年に米国の医薬品開発・製造受託(CDMO)のフォスフォレックスに親会社の日油が出資。日油の持つイオン性脂質などの原料開発力とフォスフォレックスのLNP処方設計技術を組み合わせて提案している。「先行的な事例でありシナジーによる新規顧客開拓で成果をあげていく」(橋本社長CEO)。

     今年9月には他の要素技術を持つ現地企業とアライアンスも組成し、サービス範囲をナノ粒子解析や動物実験受託などまで拡充。製薬会社やバイオベンチャーによる新薬開発のスピードアップに貢献し、さらなる拡販に拍車をかけていく。

     生体適合性ポリマー(MPC)は大手コンタクトレンズメーカーでの評価が進展。また、有機フッ素化合物(PFAS)フリーのモノマーやポリマーは撥水撥油や滑り性など複数の機能を付与する製品を提案しており、衣類や自動車部品分野で引き合いが増加している。

     今後はさらなる成長に向け、DDS原料を中心に営業増員も検討する。
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