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  • 北米特集 トウアゴウセイ・アメリカ、反転攻勢へ営業体制再編
  • 2025年12月22日
    • 岡崎栄一 社長
      岡崎栄一 社長
     東亞合成の北米子会社トウアゴウセイ・アメリカ(オハイオ州)は、一般用瞬間接着剤ブランド「クレイジーグルー」で反転攻勢をかける。合弁販社の解消後、自社の営業体制に再編。今後はテープなども含め品数を拡充するとともにホームセンターの開拓も本格化する。工業用途では米国の環境変化を商機に変えるべく提案を強化。また電気自動車(EV)向けリチウムイオン2次電池(LiB)の負極用バインダーについては、現地生産に向けた検討を進めている。

     クレイジーグルーは近年、競合の台頭や販売不振からシェアが低下。このため今年8月に販売を担当していたニューウェルブランズとの合弁契約を解消した。その後、過去に販売を経験した人材を中心に自社の営業体制に編成するとともに、流通に強い代理店を起用し、取引先口座を引き継いだ。トウアゴウセイ・アメリカの岡崎栄一社長は「今年は大きな転換期となったが、製販一体のビジネスモデルが整った。今後は化学会社の知見も生かして製品開発にも力を入れる」と意気込む。

     復権策として、品数の拡充により店舗の販売面積拡大を狙う。瞬間接着剤以外の品数も重視し、すでにアマゾンで展開しているテープや可視光硬化型接着剤などを店舗にも提案する。また、手薄だったホームセンターの開拓に向けてバイヤーとの接触を増やす。「すでにいい感触を掴めている」(岡崎社長)とし、商談の成約率を高めていく。

     自動車部品向けなどの工業用途は、中国への高関税などを背景とする米国の国内製造回帰の流れがあり、「プレーヤーの出入りがある」(岡崎社長)とみて新規獲得を狙う。瞬間接着剤は製造現場で熱や光などを使用せず二酸化炭素を発生させないエコ製品である面も訴求していく。

     かねてから検討しているLiB負極用バインダーの現地生産については、関税および当地に進出している日系OEMの動向などを注視し、最適な投資タイミングをうかがっていく方針だ。
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