浦田洋一郎 エネルギー・化学品部門長
伊藤忠インターナショナルのエネルギー・化学品部門は、北米市場で「既存事業のさらなる磨き」と「成長分野への積極投資」を両輪に成長を目指している。浦田洋一郎エネルギー・化学品部門長は「政策運営で取り扱い製品の一部の市場には混乱もみられるが、化学品事業にはおおむねフォローの風と受け止め、今後も成長投資でさらなる事業拡大を目指す」と意欲を語る。
北米のエネルギー・化学品部門は化学品、エネルギー、電力・環境ソリューションの3分野で構成。化学品事業の中核会社「伊藤忠ケミカルズアメリカ」は4都市に拠点を置き、有機・無機化学品、合成樹脂に加え、塗料原料・ブレーキ用摩擦材・イオン交換樹脂をはじめとするファインケミカルなど幅広く商材を取り扱う。
関連会社では、合成樹脂のディストリビューター「MGIインターナショナル」や接着剤の製造・販売を手がける「ザ・レイノルズカンパニー」が新経営体制の下で経営の効率化、成長にドライブをかけている。昨年出資したメイプロを軸にフードサイエンス事業も育成。「伊藤忠メキシコ」は自動車向けのパーツや部材用の原料取引をはじめ、再生樹脂販売などが好調だ。
「投資なくして成長なし」とのスタンスの下、化学品部門も積極的に新規案件の発掘に努めている。基礎原料をはじめとした川上分野や、メイプロ社から派生したフードサイエンス、タキロンシーアイのプラスチック加工業におけるM&A(合併・買収)案件などに取り組んでいる。レイノルズも収益ステージを挙げるための成長投資を目指す。
また、米国内の製造回帰を見据え、電子材料ビジネスの拡大を目指す伊藤忠プラスチックスと連携し、半導体関連での投資を検討する。米国のリテール部門においても、化学品がファミリマートなどで培った物流や卸のノウハウを生かし、日用生活用品や食品容器・フィルムなどのパッケージングの切り口でのビジネスチャンスを伺う。
26年も既存事業の磨きと成長投資案件の具体化で「グループ収益の拡大に貢献していきたい」考えだ。