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  • 北米特集 タキロンシーアイ、再開閉チャックを事業化
  • 2025年12月22日
    • 高橋伸治 包材事業部長
      高橋伸治 包材事業部長
     タキロンシーアイが米国事業を拡大する。既存のラベル用シュリンクフィルム事業に続き、2027年3月期第1四半期に食品や日用品の包材向け開閉ジッパーの製造・販売を開始する。さらに、半導体製造設備向けFMプレートや建材関連製品のマーケティングも推進し、重点市場での事業基盤強化を図る。

     米国事業は、グループ会社ボンセットアメリカ(BAC)を中核に展開してきた。飲料を中心とするラベル用シュリンクフィルムでは米国トップクラスのシェアを持つ。今年、年産4000トンの能力増強を概ね完了し、さらに5000トンの追加増強も準備中で需要に応じて即時対応可能な体制を整えている。

     用途も広がっている。従来の飲料・生活用品向けラベルに加え、今年から産業用包装フィルムの販売が立ち上がった。環境対応品の展開も着実で、再生材として活用可能な素材を利用した「Bonpet Renew」はボトルごとリサイクル可能で需要を伸ばしている。

     新規事業として、BACは開閉ジッパー市場に参入する。日本や中国で実績のある技術を米国市場に展開するもので、開閉時音のなるタイプや篏合力が強く子供では開けにくいタイプなど高付加価値品中心にマーケティングを進めてきた。米国では食品やペットフード、洗剤などの包装で再開閉機能の採用が進み、潜在需要は大きい。

     タキロンシーアイの多様な事業、製品の現地展開の可能性も追求している。半導体製造設備向けFMプレートでは米国マーケティングを支援。建材用シートでは専任スタッフを配置し、顧客への提案や販売活動を後押ししている。

     米国市場は成熟しつつも人口増加が続く安定成長市場。タキロンシーアイは、米国での事業拡大をグループ全体の安定成長につなげる。
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