高梨博武董事長
<白石カルシウム(上海)国際貿易有限公司>
白石カルシウムの中国現地法人である白石カルシウム(上海)国際貿易は「小回りのきく商社」として顧客の要望に添った事業展開を進める。ローカルメーカーとの関係強化や中国原材料の輸出強化などに注力。中国市場のスピードの速さに対応しながらチャンスを確実に捉える。
2025年は中国全体の景気の減速感や主要顧客である日系自動車メーカーの回復遅れも影響し、売り上げは前年比5%減で着地した。一方、ローカル自動車メーカーや建機メーカーとの取引の増加や他国への中国原材料輸出などが牽引し利益は改善傾向だ。今後も新開発品の訴求や伸長が期待できる市場のニッチなニーズに応える戦略を進める。
軽量化が特徴の樹脂フィラーマスターバッチ「セメレイク」は日本での実績を順調に積み上げている。現在は安定した生産体制の構築段階だ。ゆくゆくは中国国内での販売も視野に入れるという。
将来的には食品、ヘルスケア市場も伸びが期待できる。中国全体で健康意識が高いため、参入のチャンスがある。とくに食品用途の炭酸カルシウムはローカル企業だけでなく、中国市場参入を狙う日本企業も注目している商材のため、参入分野や方法を検討しながら製品提案を行っていく。
「中国原材料への転換も進んできている」(高梨博武董事長)。製品製造において、中国原材料で日本レベルの高い品質を目指す傾向が強くなっている。同社もローカル企業と共同で性能向上に取り組んでいる。同社が原材料を調達し、グループ会社の上海東武橡胶中心(上海東武ゴムセンター)がコンパウンドを行うというワンストップ体制を強みとしてアピールし、メーカー商社としての営業力を強化していく。
中国の輸出強化政策に合わせ引き続き海外輸出に注力する。グレーターチャイナ地域のほか、中国企業の多いベトナムのカナン地区へ参入し製品提供を行う方針だ。
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