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  • 中国ビジネス特集 丸善薬品産業、「内巻」追い風 飛躍さらに
  • 2026年2月16日
    • 高松宏幸総経理
      高松宏幸総経理
     <丸屋化学貿易(上海)有限公司>

     丸善薬品産業の中国現地法人である丸屋化学貿易(上海)は、中国を基点に海外向け原料輸出ビジネスを本格化させ、収益力の強化を図る。中国の産業界では「内巻(過当競争による産業の全体的な疲弊)」が巻き起こっている。同社は高品質かつコストパフォーマンスに優れた中国品を化学産業の再編が進む日本向けに輸出、内巻を追い風にさらなる飛躍を図る。

     2025年の業績は対前年比で売上高、利益ともに二ケタ増を達成した。日本を含めた海外輸出事業で新規案件の増加が貢献した。日本以外ではマレーシアでは食品向け、台湾は電子関連材料の輸出が伸長した。

     日本向けには中国産の樹脂フィルム、樹脂添加剤が収益に寄与している。日本国内の顧客とともに丸屋化学の調達先・提携先であるメーカー拠点を視察、オーダーにつながるケースが増えているという。「今までは形だけの現場視察もあった。最近は視察から案件受注につながっており、競争力が高い中国品を求める声が年々高まっている」と高松宏幸総経理は語る。

     25年8月、中国法人が音頭を取り、海外拠点のみのグローバルミーティングをマレーシアで開催した。オフラインでの開催は初めての試み。グループは台湾、中国、マレーシア、ドイツ、韓国、タイに拠点を置く。日本だけに依存せずに海外拠点同士のトレードを増やす方針を固めた。中国サイドは各国のニーズに合わせた原料・製品を輸出していく。その一環としてマレーシアで実績を積み重ねている酵母エキスは、韓国やタイもターゲット国に定め、26年にはさらなる輸出増が期待される。

     丸善薬品産業全体では、25年11月から5カ年の新中期経営計画「Maruzen Vision 2030」が始動している。中国現法では原料輸出国としての役割を磨き上げつつ、これまで丸屋化学では取り扱いのなかった建築部材ビジネスや、アグリビジネスへの参入を照準に定める。

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    上海市浦東新区浦東南路588号 浦発大厦1509-10室 電話+86-21-6859-1855
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