小木曽達尚董事長
<上海岡畑貿易有限公司>
化学品商社として工業薬品や染顔料、中間物、界面活性剤、合成樹脂原料など多種多様な商材を扱う岡畑産業。2027年には105周年を迎える老舗商社で、培ってきたネットワークと高い機動力に定評がある。海外は中国(上海)、台湾、シンガポールに事務所を構え、いち早く進出した中国ではニーズの多様化に対応、ニッチな商材など差別化により存在感を発揮する。
上海岡畑貿易(小木曽達尚董事長)は同社初の海外拠点として11年に開設した。開設前から化学工業品を中心とした輸出入のほか、中国国内の販売を推進、ネットワークを構築し、12年から本格展開に入った。当初、化学品が中心だったが、近年はニッチ分野の引き合いが強く、現在は電子材料を中心に攻勢をかけている。スタッフは小木曽董事長をはじめ、営業と経理担当の6名。
同社の最大の強みは取引先との信頼関係だ。100年企業という安心感に加え、ドライなビジネスが一般的な中国において訪問営業で相互理解を深め、交流を通じて関係を構築することで現地メーカーや商社からも信頼される。情報もいち早くキャッチでき、商機や新たな取引先につながっている。「商社業は人が相手だが、人脈づくりの重要性は日本以上」(小木曽董事長)と実感しており、若いスタッフにも取引先との直接面談を徹底している。
ドローンなどの基板向けやAI(人工知能)の普及による関連市場など電子材料分野は中国で成長が期待されるほか、今後は環境関連製品や介護・ヘルスケアといった「中国で作れない分野」も有望という。一方で中国メーカーのキャッチアップも目覚ましく楽観視できないのが現状だ。
そこで今後は品質面で猛追する中国製品を日本およびアジアなど周辺地域に紹介、市場開拓へシフト、重点を置く方針。日本市場では近年、合理化などで生産を撤退する製品も増えていることもあり、安心できる現地メーカーや商社を選定、BCPを含めた安定供給でニーズに応えていく。
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