ディスプレイ材料はハイエンド市場に的
住友化学は、台湾で半導体製造に使う材料の技術サポート体制を拡充し、市場開拓を推し進める。回路形成に使うフォトレジストで売り上げ成長が続き、スマートフォンのカメラなどに使うCMOS画像センサー向け材料も量産採用をテコに拡販を進める。先端パッケージ向け材料や半導体ウエハーの洗浄に使う高純度ケミカルなどでも提案を積極化し、数年内の実績化を目指す。
ICT&モビリティソリューション部門の台湾拠点である住華科技股份有限公司が、同社の半導体材料開発本部の技術スタッフを数年内に現行比5割増まで引き上げるなど、半導体関連材料事業の拡大を図るべく、経営資源を積極的に投入している。
主力製品の1つであるフォトレジストで成果が出つつある。24年度に前年度比3割の売り上げ増を達成し、25年度も増加を見込む。CMOS画像センサー向け材料も24年度から量産プロセス向けに販売を始め、拡販を進めている。半導体の高機能化に欠かせない先端パッケージ向けにも関連材料を提案中で、27年後半から28年にかけて採用獲得を目指す。
方麗如副董事長兼総経理
住友化学は、高純度ケミカルで世界トップクラスのシェアを擁し、各種工程に使う機能性ケミカルでは、顧客プロセスへのきめ細やかな合わせ込みを武器に拡販を進めている。住華科技ではこれらの強みを活かし、既に後工程向けで機能性ケミカルを販売する他、台湾市場での事業機会探索を進めている。
住華科技が台南市に生産設備を持つ液晶ディスプレイ向け偏光板は、公共情報表示用ディスプレイ向けなど技術や品質の要求水準が高い分野の販売を強化する。台湾パネルメーカーの事業戦略にあわせ、車載ディスプレイシステム向け偏光板やスマートウォッチ等に使うマイクロLED向け材料などの販売も増やす。
偏光板の生産ラインは、稼働年数が最も長い第1系列を既に停止し、残る2系列で効率的な生産体制を構築した。最適化で生じたスペースを活用し、半導体関連材料等新規材料の現地生産も視野に入れる。