台湾・新竹市に開設したR&D拠点
積水化学工業は今春、半導体材料などを取り扱う高機能プラスチックスカンパニーのエレクトロニクス分野として初となる海外R&D拠点を台湾・新竹市に開設した。オープンラボのR&D拠点でユーザーと協業し、仮固定用UV剥離テープ「SELFA」やビルドアップフィルム、放熱材料などの開発に取り組む。
これまで桃園市の技術サービス拠点で顧客対応を進めてきたが、半導体産業が集積する新竹市に新たにR&D拠点を設けた。評価・分析装置を一通りラインアップしており、1カ月に10社近くのユーザーが同拠点を訪れているという。
室内は打ち合わせ用のフリースペースが広く取られており、その先に材料の設計エリア、分析エリア、実装エリア、クリーンルームが並ぶ。実装エリアにリフローシミュレーターを置き、チップマウントからリフロー、評価まで一貫して手がける。ウエハーレベルに加え、パネルの貼り合わせ装置もラインアップし、パネルレベルにも対応する。「台湾現地にこれだけの装置を取り揃えるのが強み。最先端の台湾市場で先行していく」と利根川亨R&D部門長は自信をみせる。
特殊・微細形状に対応する同社の機能性インクジェットインクを現地で試作できるインクジェット装置を置き、半導体パッケージなどさまざまな用途に展開する考え。インクと装置のセット提案で幅広いニーズを取り込む。
将来的にはローカルスタッフを中心にR&D拠点を運営する方針。そのためローカルスタッフの育成が欠かせず、日本のR&D拠点で研鑽を積むプログラムを検討する。最先端の開発と人材育成を同時に進めながら、海外R&D拠点を軌道に乗せていく。