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  • 台湾特集 台湾超碩股份有限公司(YKアクロス)、現地発の新商材創出に力
  • 2025年11月10日
    • 多種多様な製品を展開する
      多種多様な製品を展開する
     台湾超碩股份有限公司は、医療や建材といった多角的展開に加え、現地での新事業創出に注力する。医療分野では注射器向け透明樹脂が堅調。建材分野では昨年好調であった土壌浸食防止マットを引き続き注力する。台湾にパートナーと開発した非接触給電向けデバイスは、日本での実用化が近づく。

     同社は、デンカ子会社のYKアクロスの台湾拠点として、今年で台湾進出から47年、現地法人化から17年を迎える。現在22人の人員でデンカの製品を中心にダイシングテープやフォトレジスト材料といった電子材料、合成樹脂、機能性化学品、建材などを扱う。

     売上高の約5割を担う樹脂・ゴム材料は、台湾で生産する日用品やスポンジ、接着剤向けなどを取り扱う。電子分野では、現地半導体市場向けとして製造工程用テープに加え、研磨パットの展開も開始している。

    • 松本訓明 総経理
      松本訓明 総経理
     グループで進める中期経営計画は今期が最終年度となる。来期からの新中計に向けて台湾超碩股份有限公司の松本訓明総経理は「医療分野など成長領域での活動を活発化させたい」と話す。注射器向けの透明樹脂は日本および台湾製のポリプロピレン(PP)を展開しており、需要が安定している。新規用途として評価が進む血液の濾過フィルター向け材料も、今後の採用が期待できる。

     建材分野の土壌浸食防止マットの売上増も期待できる。同マットは、植物の育成を妨げないことが特徴で、環境配慮製品として展開する。2024年は景観を阻害しない社会インフラ材料として販売が増加した。今期は調整期となっているが、来期より販売の回復を見込む。

     台湾発の新規事業として台湾のパートナーとワイヤレス給電向けデバイスを開発した。各国・地域で普及するシェアリング・Eモビリティー向け非接触給電システムとして日本での実装も見えてきた。松本総経理は「日本の本社と連携し実績化を進め、車載向けを視野に入れ、事業を拡大していきたい」と話す。
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