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  • 半導体材料特集 JSR、金属レジスト 最先端リード
  • 2025年8月25日
    • 韓国で行われたMOR最終生産工程工場の起工式
      韓国で行われたMOR最終生産工程工場の起工式
     最先端のリソグラフィー材料市場をリードするJSR。極紫外線(EUV)領域で化学増幅型レジスト、金属酸化物レジスト(MOR)の両方を手がけ、その他にもフッ化アルゴン(ArF)レジストや多層材料など幅広い材料を取り揃える。昨年、ヤマナカヒューテック(YHC)を買収し、成膜材料もラインアップに加えた。後工程分野ではメッキ用の厚膜レジスト、プリント基板向けの低誘電樹脂などで高い存在感を発揮しており、最先端の実装分野でも欠かせない存在になっている。

     JSRはEUV向けの化学増幅型レジストでトップシェアを握る。次世代のEUVレジストとして期待がかかるMORでも先行し、2026年の稼働予定で韓国にMORの最終生産工程を担う工場を建設する。DRAMに適用し、製造プロセスのコスト低減につなげる。MORは高感度かつ高解像度が強みで、ダブルやトリプルパターニングを採用しているプロセスを、MORを用いて一発でパターニングし、生産性の向上を図る。

     リソグラフィー材料のほか、CMP(化学機械研磨)スラリーやポストCMPクリーナーを手がけ、米国でバルク寄りの洗浄剤、アジアで機能性洗浄剤を生産する。YHCの買収でプリカーサーの成膜材料も戦列に加えた。YHCはシリコンベースに強く、JSRの知見を注入して次世代プリカーサーの開発に取り組む。

     後工程分野ではバンプやピラー形成で用いられる厚膜レジストで高いシェアを握る。再配線層(RDL)材料も手がけ、従来の液状タイプに加え、パネルレベル向けにフィルムタイプも準備する。こうした後工程材料は前工程材料よりも使用量が多く、有機フッ素化合物(PFAS)フリーのニーズが高いため、PFASフリー化にも力を注ぐ。

     低誘電樹脂はAI半導体など高速通信が求められるプリント基板に用いられる。フッ素系に近い低誘電正接を示し、高い密着性や耐熱性も兼ね備え、トータルバランスに優れるのが特徴だ。次世代の低誘電基板への採用も決まっており、事業の柱に育成していく。
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