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  • 半導体材料特集 旭有機材、レジスト樹脂 相次ぎ増強
  • 2025年8月25日
    • 中国に建設を予定する南通電材第2工場の完成予想図
      中国に建設を予定する南通電材第2工場の完成予想図
     旭有機材は、半導体製造プロセスで使用されるレジスト向けを中心とした電子材料用樹脂製品の拡大に資源を集中投入している。愛知工場(愛知県丹羽郡扶桑町)内の電材第2工場が完工し、顧客の承認取得作業を始めている。中国でも2027年3月竣工予定で南通電材第2工場(南通市経済技術開発区内)の建設を予定する。この1~2年を振り返ると世界の半導体需要は低調な時期も長かったが、同社生産拠点はフル稼働を続けており、新工場についても早期戦力化およびそのフル稼働を目指していく。

     同社が展開するのは、フォトレジスト用ノボラック樹脂。強みが金属不純物などを極限まで除去する超低メタル化技術であり、ArFやKrF、EUV向けなどの先端分野になるほど重要性の増す精製技術が業界内で高く評価されている。とくに中国拠点は23年度にも生産能力を1・5倍に増強したばかりだが、中国における原材料からの国産化ニーズの高まりにより、現地での引き合いは拡大しており、短期間での相次ぐ設備投資を決断した。新工場の生産能力は南通の既設工場の約3倍となる。

     国内の電材第2工場では、新規分野の開拓にも乗り出す。一般的な有機合成も広く行える設備を導入し、前工程だけでなく、後工程分野でも精製や合成の技術を生かした提案を進めている。自社フェノール系製品に加え、半導体分野で求められる多様な有機化合物の精製にも対応範囲を広げていく方針だ。これまで培ってきた技術と知見をもとに、自社工場での生産体制を強化し、より高い品質と安定供給を実現することで、事業の拡大を追求する。

     同社は樹脂事業で取り組む電材用樹脂に加え、管材システム事業では小型精密樹脂バルブや超純水用配管などを手掛けており、双方の事業で半導体業界の発展に貢献している。来期からの次期中期経営計画においても半導体分野の成長にリソースを重点配分していく。
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