植田恭司 副総経理(化工部門)
<蝶理(中国)商業有限公司>
蝶理中国は中国で新たなビジネスを創出し、市況変化に左右されない強靱な収益体制構築を目指す。国内化学品市況は供給過剰や米国との貿易摩擦によって、先行きが見通しにくい。同社は日本産の優れた製品や高性能な化学品を現地顧客に紹介・展開する輸入販売ビジネス、近年品質向上している機能性化学品や半導体材料の輸出を拡大し安定収益を目指す。
化工部で扱ってきた製品は約1300品目超で、さらに増加中。それらに連なる幅広い中国内の顧客網が強み。植田恭司副総経理は「中国の経済力が向上し、それにともない蝶理中国の規模や存在感も年々高まっている。蝶理グループとも連携しながら、現法マターのビジネスを増やし、安定した収益を目指す」と語る。
化工部は日本を含む国外の化学品を中国に輸入販売しているが一部の化学品は関税によって米国からの調達が難しくなった製品もある。同社はセカンド、サードソースを開拓し、サプライチェーンをつないでいる。
中国で展開を進めているのが、日本のベンチャー企業が開発した高性能遮熱断熱塗料。効果測定のため、在中国日系企業の工場で性能評価を行っている。高耐久樹脂を含有し、既存品に比べ長期間性能を保持する。工場や倉庫、リーファーコンテナ(冷凍コンテナ)など幅広い用途で電気代を含むランニングコストのカット効果が期待できる。これまで直接接点がなかった業界にもリーチできる製品として期待を寄せる。
華峰集団(瑞安市)との関係はこれまで以上に戦略的に深めていく。日本側の窓口として、同グループが扱うポリアミド(PA)6/66や原料のアジピン酸、バイオベース素材などを日本含め国内外に展開する。