大塚祐二 総経理
<東麗分析技術開発(上海)有限公司>
東レリサーチセンター(TRC)の現地法人・東麗分析技術開発(上海)(TRCS)は、先端材料・技術に関する分析評価の受託・仲介を手掛け、現地顧客が研究・開発や生産活動で抱える課題の解決を支援している。日系企業に対しては、中国外に送付困難な試料(液体やガス、高活性物質)を国内で評価するなどし、サービスを迅速化。このほど新たに、LiBの試作・試験受託サービスも始めた。
TRCSは2018年設立。東レグループのR&D拠点・東麗先端材料研究開発(中国)(閔行区)内にオフィスとラボを構える。主力業務は二次電池や同材料、ディスプレー/半導体材料、水素エネルギー、再生樹脂、各種ガスなどの高度分析・評価。大塚祐二総経理は「中国でも、開発や生産における材料分析の重要性に対する認識が高まりつつある。学会発表などを通じて存在感を示し、TRCとの連携で受注を増やしたい」と話す。
半導体関連は、基板やウエハの材料を対象とする特殊分析の実績を増やし、市場の評価を高めている。今後はSi系半導体の微細素子評価なども含め、受注獲得へさらに活動を活発化させる。
ディスプレー分野はLCDパネル・同材料の分析で豊富な実績を持ち、中国勢がシェアを高めるOLED領域の受注拡大を視野に入れる。各種液体・ガス分析は品質管理やトラブル対策関連の要請が多く、最近はリサイクル樹脂の分析など新規ニーズにも対応している。
LiBに関する新サービスは、ラボ・量産レベルの試作から、充放電試験などの材料評価、性能低下の原因解析、解体分析に至る業務を日系分析会社としては唯一、一貫で受託できる。中国に開発・生産拠点を持つ日系電池・電池材料メーカーに対し、総合的な分析提案を迅速に行い、顧客の競争力強化を支援する。
全固体電池に関する分析ニーズも潜在性が大きく、経験を生かして受注を増やしたい考え。