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  • 台湾特集 ポリプラスチックス台湾(ポリプラスチックス)、LCPでAI需要つかむ 
  • 2025年11月10日
    • LCP重合設備でフル稼働が続く大発工場
      LCP重合設備でフル稼働が続く大発工場
     ポリプラスチックスは、電子部品などに使う高機能プラスチックの液晶ポリマー(LCP)で、旺盛なAI(人工知能)需要を取り込む。AIサーバーの冷却ファンに採用が進み、台湾で2月に稼働を始めた重合設備は夏からフル稼働が続く。次世代ニーズを見すえた特殊グレードの開発も推し進め、事業の競争力を引き上げていく。

     ポリプラスチックスはLCPの世界トップメーカーで、富士工場(静岡県富士市)に年1万5000トンの重合能力を持つ。2月、台湾子会社であるポリプラスチックス台湾の大発工場(高雄市)で年5000トンの設備を立ち上げ、グループ合計で年2万トンに高めた。顧客の認証取得を経て5月から出荷を始め、夏からフル稼働が続く。

    • 謝勲宏 董事長
      謝勲宏 董事長
     旺盛な需要を支えるのが、生成AIの普及などで市場が拡大するAIサーバー用途だ。演算に使う画像処理半導体(GPU)に風を送り冷やす冷却ファンの羽根材向けでLCPの需要が急伸。次期プラントの増設検討に向け、建設スケジュールの策定や人員の計画づくりが進む。

     AI関連の次世代ニーズをふまえ、LCPやポリアセタール(POM)で新たな特殊グレードの開発も進む。大発工場に併設する技術支援の拠点が日本のチームと連携して取り組む。大発工場はPOMも重合からコンパウンドまで一貫で手がけ、高付加価値品の比率を増やし競争力を高める。

     LCPにガラス繊維などを加え機能性を付与した複合材を作るコンパウンド設備も、高稼働が続く。グループの他拠点を含めた対応を検討し、旺盛なAI関連市場で事業機会をつかんでいく。

     大発工場のLCP重合設備は、製造工程で使う窒素を再利用し、年間の温室効果ガス(GHG)排出量を約1万トン減らせる設計とした。プロセスを最適化するソフトウェアも新たに組み込み、年間約2000トンのGHG削減が見込まれる。太陽光発電システムも段階的に導入し、低炭素な工場の運営につなげる。
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