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  • 台湾特集 強榮科技股份有限公司(共栄社化学)、半導体薬剤を第2の柱に
  • 2025年11月10日
    • 工場の環境対応にも取り組む
      工場の環境対応にも取り組む
     強榮科技股份有限公司は、主力の金属ワイヤーの引き抜き加工用潤滑剤の海外展開を加速する。第2の柱は半導体分野で使われる薬剤で、台湾の半導体市場の拡大にともなって好調に推移する。足元、第3の柱を育成すべく、金属洗浄剤や機能性化学品などのサンプルワークを進めており、製品ラインアップの拡充によって台湾拠点の持続的成長につなげる考えだ。

     共栄社化学グループの強榮科技は、2008年にグループ初の海外生産拠点として台湾の雲林県に設立された。日本の奈良工場、滋賀工場を合わせた3拠点体制でグローバルの需要に対応する。台湾拠点は奈良工場の生産品目の一部を生産しており、海外への販売拡大、および事業継続計画(BCP)対策の役割も担う。

     主力は金属ワイヤーの引き抜き加工用潤滑剤で、ワイヤーメッシュやネジ・くぎ、バネなどの生産に用いられる。日本でトップシェアを握り、実績や安定した品質を強みに台湾や韓国、東南アジア市場に供給している。今後は開拓の余地がある東南アジア市場への拡販を通じ、安定した収益を上げていく。

    • 奥山啓嗣 総経理
      奥山啓嗣 総経理
     半導体向けの薬剤は、長年金属加工用途で培ったコア技術である、自社独自の界面技術(分散、潤滑、洗浄、冷却)を活用し、顧客での加工精度や品質向上に貢献しており、拡大基調が続く。第2の柱として存在感が高まっており「台湾半導体市場のニーズを着実に捉えていく」(奥山啓嗣総経理)。

     ポートフォリオを拡充するため、金属加工向けでは洗浄剤のサンプルワークを推進中。潤滑剤の周辺にも進出し、事業領域を広げていく。金属加工以外では機能性薬剤の台湾生産を検討しており、評価を進めている。日本から台湾に輸出している製品を現地生産に切り替える考えだ。

     環境対応にも力を注いでおり、LED照明や高率的な空調設備の導入に続き、現在は高効率のボイラーや太陽光パネルの導入を検討している。高品質のものづくりに加え、環境対応も図ることで、より付加価値の高い事業モデルを構築していく。
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