左から久道営業経理、曾主幹、阿部董事長
弘栄貿易は事業領域を越え「弘栄製品」の周知、販促を進めるクロスセル活動を推進、グループメーカーの日本ジッパーチュービング(ZTJ)などとも連携、商社事業の拡大を図っている。クロスセル活動は台湾においても積極展開、台灣弘榮貿易股份有限公司では半導体関連から化学製品まで幅広い商材を手掛け、グローバル展開を模索する。
台灣弘榮貿易股份は2013年に台南で設立、当初は半導体関連設備に用いる継ぎ手やバルブを製造する和正豊科技社との合弁だった。21年に弘栄貿易100%となったが和正豊科技社とは現在も取引を継続、同社のPFAコネクター「FIT-ONE」の日本国内総代理店を務めている。昨年からは宮本雅司執行役員を中心に、阿部賢董事長、久道営業経理、本社海外営業部の今西深慈部長と現地女性スタッフの体制に一新、得意領域を生かしたクロスセル活動により新規開拓を進めている。
阿部賢 董事長
力を入れているのが半導体関連。半導体は弘栄貿易の重点分野であり最前線である台湾への期待も大きい。現在は機器関連が中心だが、今後は化学品商社として薬剤などの化学品やスラリー、研磨パッドといった消費材市場を掘り起こし、ケミカルとの相乗効果を狙う。
半導体以外も攻勢をかける。現在の主力は非フタル酸系可塑剤で消しゴム用に安定しているが、最近ではゴムチップなどが台北ドームの人工芝に用いられたほか、輸出先の日本のドーム球場などで採用されており実績が拡大。台湾は化学メーカーも多く、また金属加工や完成品に近いもの作りにも強いため、これまでの台湾市場開拓に加え今後は製造のハブ拠点と位置づけ、日本をはじめ中国、東南アジア、インドにも市場を広げていく。最近はインドでも半導体産業が急成長、誘致が活発で好機にしていく。
現状、台南本社のみだが、将来は台北など各地にも事務所を構え事業拡大に拍車をかけていく。