台湾バルカー国際の工場
バルカーの台湾子会社である台湾バルカー国際股份有限公司は、薬液貯蔵用ライニングタンク(特殊タンク)の展開を拡大する。半導体製造向け据え置き型に加え、搬送用「ISOコンテナ」の拡販に取り組む。アフターサービスとして取り組む洗浄サービスは現地ローカル企業との協業により受け入れ体制を従来比2倍に拡大したが、野邊淳嗣董事長兼任総経理は「特殊タンクの付加価値として訴求し増販につなげる」と話す。
バルカーは1997年に台湾子会社を設立。2012年と15年に工場を増設した後、21年には高雄市の「南部サイエンスパーク」に新工場を設置し稼働を開始した。
特殊タンクは、フッ素樹脂製のライニングシートを金属や繊維強化プラスチック(FRP)に接着しシートの合わせ目を溶接、接液部を保護ライニングしたもので、バルカーは半導体製造向け据え置き型で世界トップシェアを有する。
野邊淳嗣 董事長兼任総経理
バルカーでは、特殊タンクの伸長需要に対応するため、愛知県田原市の新工場「バルカーミカワフロンテック田原工場」で生産を開始した。新工場は台湾拠点と同等の製造機能を有していることから、今後は受注状況に応じた作り分けを可能にした。
これまで台湾で生産されていた半導体は、海外への分散が進む生産に使用される薬液の輸出が増えている。そのため台湾では輸送に使われるISOコンテナが不足することから、野邊董事長兼総経理は「2拠点体制により余力を創出できる台湾では『ISOコンテナ』の新規受注獲得に取り組む」と話す。
特殊タンクの洗浄サービスは、同社の独自技術により、ライニングタンクのクリーン度向上と納入後の使用準備期間の短縮を可能にする。すでに現地の大手半導体メーカーで標準技術と認定されており、現地ローカル企業の協業など受け入れ体制を拡充した。