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  • シンガポール特集 IVICTシンガポール、化学品トレードの開拓に力
  • 2025年11月17日
    • 松島洋輔 社長
      松島洋輔 社長
     三菱商事グループのなかで化学品トレードに特化したIVICTシンガポール(松島洋輔社長)では販売地域を拡充している。能力増強を実施したり、輸出に意欲的な石油化学や基礎化学品メーカーに対して国際的なネットワークを提供し、競争力を発揮できる地域を開拓するかたちで拡販につなげている。加えて、中長期的な取り組みとして環境対応型素材への転換を促すマテリアル・トランスフォーメーション(MX)の実績を創る。

     同社は基礎石化製品、クロルアルカリ・塩化ビニル樹脂、合成樹脂など製造業の原材料として欠かせない汎用化学品のトレーディングを手がける。合成ゴムやエンプラ、ウレタン原料なども扱っている。幅広い商材を手がけるなかで、拡販に向けた取り組みは継続的な課題だが、難易度が高い外部環境のなかで着実に成果を出している。

     東南アジアの塩ビや中東製のポリプロピレンはそれぞれパートナー企業が設備増強し、2025年に稼働開始。人材を増やして東南アジア域内にとどまらず、インドなど南西アジアへ顧客を広げ、さらに欧州、トルコ、アフリカや中南米まで市場を広げた。

     汎用樹脂を中心に、中国勢による増設の煽りで大量のデフレ輸出品が世界の貿易市場に出回っており外部環境は決して良くないなか、関税率や海上運賃の競争力の差異や各商材の市場動向を注視して緻密な適地販売を徹底することで着実に販路を増やした。

     MXの取り組みとしては、三菱商事が戦略的パートナーシップを結ぶフィンランドの再生可能燃料大手ネステと連携し、再生可能化学品・プラスチックのチェーン構築をサポートしている。このほか、今後はバンカー燃料となるバイオメタノールの供給網を構築するための検討も進めていくという。

     また、前期から進める業務の効率化計画では、導入可能な自動化や標準化を継続する。
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