• 大型特集
  • シンガポール特集 丸紅ASEAN会社、新事業開発へ専門部署設置
  • 2025年11月17日
    • 新矢健 基礎化学品部長
      新矢健 基礎化学品部長
     丸紅ASEAN会社の化学品部門は、強みの基礎化学品トレードで需給調整機能を活用しながら顧客との関係を深掘りしていく。

     基礎化学品のトレードビジネスにおいて、丸紅は世界トレードの3割を占めるオレフィンや炭素素材原料、合成樹脂を取り扱う。オレフィントレードでは、専用船団などの物流インフラを活用した需給調整機能を発揮し、顧客の安定稼働に貢献する。このため、北米・欧州・シンガポールを含むアジア拠点の情報連携を活発化させる。また、オレオケミカルなどのライフサイエンス関連商材を含む機能化学品ビジネスも展開している。

     シンガポールは東南・南西アジア域内を統括する拠点の位置づけだ。中国発のデフレ輸出品が貿易市場にまん延する厳しい事業環境のなかで市場開拓に重点を置き、バングラデシュ、インド、パキスタンといった西アジアから中東に至る地域の需給動向にも気を配る。

     東南アジア経済を取り巻く厳しい事業環境は長期化が見込まれるなか、新たな事業を開発する取り組みにも着手している。2025年度から機能化学品領域の東南アジア域内での営業開発を担う専門部署を設置。材と技術サービスを組み合わせたソリューション提供型ビジネスの創出を軸に、事業投資も視野に入れて活動しており、目下、水処理剤分野に注目している。

     さまざまな産業が温室効果ガス排出削減に取り組むのに呼応し、環境配慮型製品の取扱いにも注力する。中国の麦芬隆上海環境工程技術とその出資先である安陽順利環保科技と連携し低炭素排出型メタノールの販売権を取得した。機能化学品領域では、従来から取扱いのあるオレオケミカル製品の延長線上で、パーム油残渣や再生可能素材に注目し、他本部とも横連携しながらバイオマス燃料・製品への活用を模索中だ。
いいね
電子版無料トライアル

  • ランキング(特集)