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  • 半導体材料特集 北興化学工業、フォトレジ用モノマー強化
  • 2025年8月25日
    • 岡山工場合成第10工場の完成イメージ
      岡山工場合成第10工場の完成イメージ
     北興化学工業は国内の半導体材料メーカーの増産要請に応える供給体制を構築する。岡山工場(岡山県玉野市)で約45億円を投じてKrF(フッ化クリプトン)光源対応のフォトレジスト用モノマーの新生産棟を建設中で、2027年度第1四半期に稼働予定。先端分野の新事業創出に向けた探索・開発にも一段と力を入れていく。

     北興化学工業はKrF、ArF(フッ化アルゴン)、EUV(極端紫外線)光源対応のフォトレジスト原料の製造を手掛け、国内レジスト、ポリマーメーカー向けに供給する。NAND型フラッシュメモリーなどに使われるKrFレジスト用モノマーが主力製品だ。

     岡山工場ではKrFレジスト用モノマーの新生産棟「合成第10工場」の建設が進行中で、稼働後の生産能力は2倍に高まる。足元で半導体需要の回復は遅れるもAI(人工知能)データセンターやAI搭載端末の普及が見込まれる中で、国内顧客の増産要請に応える体制づくりを着実に進める。

     化成品研究所(神奈川県厚木市)では25年7月の組織改編で「機能材料開発部」が発足した。エポキシ樹脂向け硬化促進剤、金属アルコキシドや金属錯体といった製品群等で、先端分野の新たなビジネス機会を創出するのが新組織のミッションだ。

     金属アルコキシドや金属錯体は多様な金属元素に対応し、用途に合わせてアルコールや溶剤の種類もカスタマイズが可能といった強みを持つ。さまざまな分野での適用可能性を探る中、金属酸化物レジスト(MOR)などの半導体材料向けでも顧客開拓中だ。

     エポキシ樹脂硬化剤「ホクキュア」シリーズを、主に国内の半導体封止材メーカー向けに供給する。先端パッケージング分野で基板の大面積化・薄型化に対応する「コンプレッション方式」の樹脂封止の普及が見込まれており、同方式の半導体封止材に適した潜在性、耐湿信頼性、硬化性、硬化力などに優れた硬化促進剤の開発や既存顧客向けのサンプルワークにも取り組んでいる。
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