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  • 半導体材料特集 フルヤ金属、新千歳工場が26年に始動
  • 2025年8月25日
    • 新千歳工場イメージ
      新千歳工場イメージ
     フルヤ金属は、半導体製造装置向け熱管理基材の体制強化を進め拡販につなげる。国内外の半導体装置メーカーの受注増を見込み北海道千歳市に新工場を2026年に立ち上げる。新工場では、既存品の増産と新規品を生産する。

     フルヤ金属は、希少金属であるプラチナグループメタル(白金族金属、PGM)製品の世界大手メーカー。同社の半導体製造装置向け熱管理基材は、拡散炉内で使用する温度センサーや石英加工製品となり、PGM材の加工で培った知見をいかし、高純度石英の加工を自社内で手掛ける。国内大手メーカーから認証を取得しており、グローバルで高いシェアを有している。前期では主要顧客の在庫調整が進んだことから、今期(26年6月期)以降は拡大基調での進捗が期待できる。

     これまで、熱管理基材はつくば工場(茨城県筑西市)と千歳工場(北海道千歳市)で生産していたが、将来需要への対応に加え、BCP(事業継続計画)の観点からも新千歳工場の拡張・建設を決めた。新工場は、近隣の既存工場の移転拡張を目的に昨年獲得した1万5000平方メートルの敷地に、延べ床面積6300平方メートル建屋を設置する計画。3月に着工しており、26年7月の竣工を予定する。投資額は約45億円を見込む。

     熱管理基材の商機は、新規製造設備への採用と既存設備での交換品となる。新工場には石英加工の大型設備を導入する計画で、既存品の増産や新規品生産、そして国内での高まりが予想されるリペアといった交換品需要に対応する考え。

     拡散炉内は1000度C以上の環境となるが、半導体の高度化により、わずかな温度変化が歩留りに影響するようになってきた。フルヤ金属では、より精密な計測を可能にする温度センサーの開発を進めユーザーの歩留まり向上に貢献する考え。また、使用電力量の減少につながる炉内の熱管理の効率化を実現する熱管理機材の開発も進める。
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