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  • 中国特集 ADEKA、高機能剤 エリア戦略で拡販
  • 2025年9月22日
    • 山田透 董事長兼総経理
      山田透 董事長兼総経理
     <艾迪科(中国)投資有限公司>

     ADEKAグループは、中国で難燃剤や塗料添加剤などの戦略製品を中心に拡販を進め、利益の最大化を図る。2024年は同戦略が奏効し、順調に売り上げを伸ばした。2025年上期は米国の関税政策や価格競争の影響があるものの、通期で増収増益を目指す。山田透董事長兼総経理は「中国での販売はエリア戦略が重要になる。投資性公司としてしっかりとしたガバナンスで中国内のグループ成長を考えていく」と語った。

     山田氏は「これまで取り組んできた“現地化”に加え、ターゲット市場の周辺領域にも展開していく」と話す。例えば揮発性有機化合物(VOC)の低減に貢献する反応性乳化剤『アデカリアソープ』は建築塗料から工業塗料や接着分野へ市場を拡大し、シェア獲得に結びついている。またマーケットインを徹底し、これに即したワンストップセールスにも力を入れる。上海のイノベーションセンターでは技術営業のスタッフと開発機能を備え、用途やニーズに応じて他社品の活用も含めた最適な配合を提案。こうした取り組みが顧客から高く評価されている。水系樹脂を改良し開発した水分散型難燃剤も顧客との会話から生まれた。

     中国市場は大きく、まだ十分に浸透していない製品もあるが、「市場が拡大するディスプレイ向けに光硬化樹脂を販売していきたい。『アデカリアソープ』も拡販の余地がある」(山田氏)という。半導体材料は米国の規制も踏まえ慎重に開発を進めつつ、後工程材料に注力し、領域拡大を目指していく。

     自動車関連では摩擦を大幅に低減し燃費向上に貢献する、エンジンオイル向け潤滑油添加剤『アデカサクラルーブ』シリーズがエンジン車に加え、プラグインハイブリッド車(PHEV)向けで伸びている。将来は電動車市場をリードする中国で電池材料の販売も検討している。
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