徳永康行 董事・総経理
<田岡化工材料(上海)有限公司>
田岡化学工業は中国で、高機能電線被覆材(絶縁ワニス)とゴム用添加剤の新製品をそれぞれ投入する。電線被覆材は、生産効率化に寄与する新グレード品の現地試作を開始。ゴム用添加剤は、モバイルデバイス用ゴムの耐久性をさらに向上させる製品の開発を進めている。新商材の展開や中国での原料調達開始も見据え、現地法人・田岡化工材料(上海)の徳永康行董事・総経理は「グループ中期経営計画に沿い、中国国内で製造される 原料や製品の海外展開なども進め、中国拠点としての当社の商社機能の幅を更に広げていきたい」と話す。
田岡化学は2021年、中国で電線被覆材の現地生産を開始。同材料は主にPHEV用モーター向けに使用されており、販売は堅調に推移している。生産性向上やコスト削減に寄与する新グレード試作品は、すでにサンプル出荷を始めた。今後は販売数量拡大に向け海外展開も検討する。また米国関税政策への対応、BCPの観点等から、取り扱う原料について調達先の多様化も検討していく。
日本から輸入し販売するゴム用添加剤「タッキロール」は粘着性が高く、電子デバイスのパッキン用ゴムなどの長寿命化に寄与。日本で開発中の新製品をテコに拡販を図る。インドで製造を開始したゴム用粘着付与剤も、再生タイヤをターゲットに中国国内でのマーケティングを進めている。
中国での新商材として、低誘電・低吸水特性を備える光学部材用熱硬化樹脂の市場投入を目指す。エポキシ樹脂の代替材料として、有機ELやLEDの封止材向けで中国系顧客を開拓する。
このほか輸入・販売品では高粘度・高耐候性を備える瞬間接着剤「シアノボンド」や一液型エポキシ系接着剤「テクノダイン」など機能材も取り扱っている。
田岡化学工業は中国を原料調達地としても重視。田岡化工材料(上海)を通じ精密化学品原料などの調達を視野に入れる。