繁地勇幸 総経理
<上海理研塑料有限公司>
リケンテクノスの中国現地法人である上海理研塑料は、塩ビコンパウンドメーカーとして主力の自動車関連製品をローカル向けで拡販していくとともに、急成長するロボット向けの需要を取り込む。繁地勇幸総経理は、「当社はグループの一生産工場だけの位置づけではなく、中国発でグループ全体の成長につながる情報を発信していく」と話す。
ワイヤーハーネスが主の自動車向けは、近年日系自動車メーカーの苦戦もあり減少している。中国で拡大する電気自動車(EV)向けの競争は激化しているが、中国の豊富な原材料ソースを活用して中資系EV向け製品の開発に挑む。この販売拡大により早期にローカル向け販売比率を50%以上に引き上げる。
電線分野はロボットケーブルに狙いを定め、昨年から営業活動を強化している。ロボットは中国政府が注力する産業の1つで多くの企業が新規参入している。工場自動化の進展にともない、ロボット本体に組み込まれるケーブルだけでなく設備とロボットの配線やネットワークも含めた需要の拡大が見込まれる。自動車向けの減少をカバーしつつ、さらなる成長につなげていく。
今後はグローバルに展開する中国企業への貢献も進めるため、リケンテクノスグループ各地の生産拠点からの製品供給を加速させる仕組みの構築を目指しており、中国側の窓口として情報収集に力を入れる。また中国のコンペティティブな原材料をグループ全体で活用して競争力を強化する取り組みも始めている。
繁地氏は「中国市場の見通しは決して明るいとは言えないが、生産コスト削減や業務効率化に取り組むとともに、高付加価値分野を探索しその分野に合った材料を開発・提供することで利益を維持・確保していきたい」としている。