大木健一 常務取締役中国事業本部長
<傑富意金属容器(浙江)有限公司 同(江蘇)、同(重慶)>
2025年上期(1~6月)のドラム缶販売は計画通りに着地した。下期も引き続き米中貿易摩擦の影響が不透明な中、鋼材市況上昇の兆しもあり、気を抜けない状況が続く。
このような外部環境を受け入れながらも、JFEコンテイナーは中国事業のさらなる飛躍に向けて種をまく。需要が増えている高付加価値のドラム缶に適切に対応しながら、中国では手掛けてこなかった分野やほかの容器類にも目を向け事業拡大のチャンスを探る。
JFEコンテイナーは25年4月から新中期経営計画が始動。中国では新たなコンセプトとして、「他容器への挑戦」を掲げる。近年需要の細分化によって、輸送容器も多様化している。同社はコスト、品質の両面から競争力を高め、スチールドラム自体でほかの容器に負けない体制を構築すると同時に、現在の商品群にない新たな商品を模索中。
近年、業界では容器に対するクリーン需要が年々高まっている。大木健一常務取締役中国事業本部長は、「中国ドラム缶業界での清浄度に対する統一基準が策定されるのを睨んで先手を打ちたい」と話す。
同社はドラム缶に内面コーティングを施すほか、専用設備でドラム缶の内部を洗浄するラインも擁している。現状は浙江拠点のみで出荷本数は多くないが、年々需要が増加しており、高付加価値商品として収益への貢献が期待される。今後の動向を見ながら、生産能力増強も視野に入れる。
一方で、現行のドラム缶以外の容器にも目を向ける。JFEコンテイナーは過去に総合容器メーカーとして歩んだ歴史もあり、中国現法ではグループノウハウを活用し市場のニーズに沿った容器提案に向けて、マーケティングや社内教育も進め、中国という巨大市場で将来に向けた事業化の可能性を追求してゆく。