• 大型特集
  • 中国特集 日本海事検定協会、自動車検査 AIで精緻化
  • 2025年9月22日
    • 池原年彦 上海分公司総経理
      池原年彦 上海分公司総経理
     <天津華和海事検定有限公司(天津本社) 同上海分公司、同広州分公司>

     日本海事検定協会(NKKK)は中国で、2026年をメドに、IT技術や人工知能(AI)を活用した自動車検査システムの実用化を目指す。スマートフォンでフィールドデータを取得し、検査や顧客への報告を効率化・精緻化する。船舶検査関連では、日本での寄港に必要な貨物タンクの計測、計量機器の精度検査について一層のサービス拡大・質向上を図る。

     NKKKは、現地法人・天津華和海事検定と上海、広州両分公司を通じ、輸出自動車と、LNG(液化天然ガス)・LPG(液化石油ガス)輸送船舶の検査業務を柱に事業を展開。そのほかコークスやLNG燃料タンク、各種設備の輸出検査、輸出入貨物の第三者機関検査・鑑定、品質証明なども幅広く手がけている。

     最大拠点の上海では、今上期も中国のEV輸出拡大に伴い自動車検査業務が増加。上海はEVグローバル輸出拠点として成長が続く見通し。NKKKはビッグデータの蓄積・利用やディープラーニングをテコに、自動車のダメージ検査や報告書作成を自動化できる自動車検査システムを実用化し、顧客利便制を高めたい考え。実用化後はグループでの横展開や、業務標準化を目指す。

     天津と上海で手がける有機化学品やシリカサンドの輸入検査は、上期前半に通商摩擦も見すえた駆け込み輸入で受注が増えたが、下期は反動も予想される。天津ではフェロアロイや石炭コークス、車両、風力発電機部品の輸出検査なども担う。広州では輸出入自動車や同部品、一般貨物損害検査やガス輸送船タンク精度検査などを手がける。

     中国の造船シェアは約6割に達し、船舶関連検査業務の増加が確実なため、人材育成も重要なテーマ。上海ではLNGやLPG、化学品各タンカーの貨物計測機器の検査、各種ガスや化学品貯蔵タンクの容量表作成、輸出発電設備の部品やボイラー、船舶燃料タンクの積付検査、保険会社の依頼に基づく貨物損害検査などを手がけている。
いいね
電子版無料トライアル

  • ランキング(特集)