• 大型特集
  • 中国特集 高砂香料工業、新工場を計画 収益性向上へ
  • 2025年9月22日
    • 酒井純雄 総経理
      酒井純雄 総経理
     <上海高砂鑑臣香料有限公司>

     高砂香料工業は競争が激しい中国市場でも歩みを止めず、一層のプレゼンス向上を目指す。2028年以降の稼働を目指し、江蘇省で新工場の建設計画を進めている。酒井純雄総経理は「稼働すればマーケットサイズが大きい分、シェアを数%伸ばすことで、グループの収益に大きな影響をもたらす」と期待を寄せる。

     高砂香料は中国で現地企業との合弁で上海高砂鑑臣香料(高砂香料が60%出資)および、100%出資する高砂香料(広州)の2社体制で中国香料市場を深耕している。主にフレーバー(食品用香料)、フレグランス(香粧品香料)の生産・販売を手掛けている。

     中国香料業界はメーカーだけで数百社以上いると目されており、そのなかには大手プレイヤーもいるが、いずれもシェアは10%未満で群雄割拠の様相を呈している。

     上海高砂鑑臣香料の25年上期(1~6月)業績はほぼ予定通りに着地した。日用品向け販売が増加したことが主要因に挙げられる。一方で下期は米中関係などにより、見通しがつきにくい。現在も原料価格が高騰しながらも、一部原料は米国から調達している。

     例えばシトラスオイルやミントオイルなどの天然原料は主要な産地となっているため国内調達等の原料代替が難しい面もあるが、自然で本格的な風味を創り出す「Vivid Flavors」の技術を用いることで、天然原料の供給不安や価格高騰、さらにはサステナビリティに向けた対応を進めている。中国3拠点目として張家港市(江蘇省)に100%出資の新工場建設を計画している。フレーバーとフレグランスの生産を手掛け、28年以降の稼働を見込む。26年度を最終とする中期経営計画では、海外事業の成長を目標に定める。その一環として中国での生産体制の強化に向けた投資を決めている。
いいね
電子版無料トライアル

  • ランキング(特集)