市川辰也 董事長
<曽田香料(昆山)有限公司>
曽田香料は中国・第二工場の稼働を起爆剤に、現地でのプレゼンス向上を図る。今年7月に安徽省での新工場が稼働。強みであるフレーバー(食品用香料)の供給力を高めたことで、多様化する現地飲料・食品ニーズを捉え、さらなる高みを目指す。
曽田香料の中国事業は海外事業の中でも最大級の規模を有する。現地法人・曽田香料(昆山)は江蘇省に工場を置き、上海分公司が営業・R&D両機能を担っている。今年夏には建設中の曽田食品科技(滁州)が竣工した。飲料用液状フレーバーの生産をメインに手がける。江蘇省と安徽省の2拠点からの供給が可能になり、BCP(事業継続計画)でも強化された。両拠点を併せたフレーバー生産能力は年間6000トンになる見込み。
中国香料業界は大小さまざまな企業が乱立しており、覇を争っている。曽田香料の主力であるフレーバー市場は今後も堅調な成長が見込まれる一方で競争も激しい。新工場稼働を契機にローカル顧客向けの拡販に一層注力する。これまで以上に台湾法人の台湾曽田香料股份や日本側とスクラムを組み、収益力を高める。
日本・野田支社(千葉県野田市)では新たな研究棟の稼働による、研究開発力の向上、業務効率の底上げのほか中国側へのサポート強化も期待されている。中国は日本側と密に連携を取りながら、現地向けの新製品の開発や技術サポートを引き続き行い、顧客満足度の向上に努めていく。
中国市場開拓のためには、拠点同士の連携が必須となる。他方、海外拠点ではタイ、シンガポールにそれぞれ拠点を有する点を最大限に活用し、原料の融通や製品販売などを通して、強靱な事業体制を構築する。