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  • 中国特集 扶桑化学工業、食品向け好調 電材関連も力
  • 2025年9月22日
    • 高橋洋行 総経理
      高橋洋行 総経理
     <青島扶桑精製加工有限公司>

     青島扶桑精製加工は扶桑化学グループの海外生産拠点として、日本のグループ向けに供給するとともに、中国国内+第三国に販売している。売上高は食品が6割を占め、工業用は4割。中国国内の競争は激しく、原料メーカーへの価格要求も厳しいが、2025年上期は現地通貨ベースで売上高、利益とも前年同期を上回った。日本向けは電子材料関連の販売が好調だ。

     青島は大阪と並ぶFFA(食品添加物製剤、機能性食品素材・食品添加物、機能性果実酸などの総称)の生産拠点。6月に設備改造を終え生産能力を約2倍に高めた。中国では中食(なかしょく)が売れており24年度FFA販売は好調、今後も食品の加工度向上にともない添加物需要が増える見通し。また2022年7月に上海分公司に開設した「上海食品調味料開発センター」でさまざまな食品の試作・開発提案を行い、食品メーカーの製品開発をサポート、品質改良に貢献している。

     第三国への販売は韓国、台湾、ベトナム、米国など向けに行っており、クエン酸やリンゴ酸、工業用のイタコン酸などを手がける。特にベトナムは食品の輸出工場が増加しており、日持ち向上剤や品質改良剤のニーズが高まっている。扶桑タイランドと連携して鶏肉や水産加工品などの添加物製剤の市場開発を進める。

     電子材料向けは主力の半導体研磨用の超高純度コロイダルシリカの販売が前年を上回るペースで推移。中国の半導体内製化の動きとともにさらに重要性が増すとみている。ライフサイエンス事業で取り扱う果実酸類も半導体用途の成長を見込んでおり、特にクエン酸は半導体洗浄用の電子材料グレードに注力する。

     高橋洋行総経理は、「中国事業には自活できる体制が求められる」とし、日本向け供給拠点としての機能とともに、中国でのプレゼンスを高めていく。
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